丸札は、電気工事や配線工事などに使用される、ケーブルを識別するための札で線名札とも呼ばれています。
機械器具の配線が多い会社のオフィスで、使用されるケースも少なくありません。小さな札に番号や出入力機器の名称、施工日などの必要事項を書いて取り付け、番号の場合はケーブルの両端に付け配線を分かりやすくします。丸札と線名札に違いはありませんが、主に円形のものが丸札と呼ばれています。耐久性を高める樹脂製や、ステンレス製の素材が使われているものもあり、サイズもたくさんのものから選ぶことが可能です。
札の上になる部分には穴が開いていて付属の紐を通して使いますが、結束バンドを穴に通して使うと劣化しにくくなります。配線が多いときに識別するためや、長年使用するケーブルの劣化を分かりやすくするため結び方が重要だと言われています。使用方法にはっきりした決まりはありませんが、多くの人が作業を行う電気工事の企業では、それぞれの企業のルールに従って使用されます。丸札は基本的には強めに結ぶようにしますがいくつかの結び方があり、取り付けた後も外しやすい結び方がされています。
だいたい札から50ミリ程の位置に結び目を作る結び方が一般的で、結び目の調節が必要になることもあります。ケーブルに紐を巻き付ける方法もあり、結び目を作った紐の上にケーブルを置いて、結び目を紐の輪にくぐらせてケーブルに巻きます。また、結び目の輪に札をくぐらせ札を引いて固定して、解くときに結び目を引くと結び目が緩んで取れるようになっている方法も使われています。他にも結び方はいくつかあるため、使用目的に応じた結び方を選んで作業が行われます。
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