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ケーブルの塩カル対策は、防災対策

塩化カルシウム(塩カル)は、除湿剤や融雪剤さらには食品添加物など生活を豊かにする物質として活用されています。

ただその一方で、直接手で触れたりすると炎症を起こしたり、建物の鉄筋や自動車の車体を早く腐食させるなどマイナス効果もあります。腐食を早める点については、電線や光ファイバーを被うケーブルも同様です。

ケーブルが腐食すれば漏電したりショートするなど重大災害の原因になりかねません。特に雪国では融雪剤を使用することが多いため、塩カルによる腐食には十分注意する必要があるでしょう。ケーブルはポリ塩化ビニルやポリエチレン製のものが多く、これらはそれぞれ燃えにくさや耐候性で特徴を異にしますが、塩カルにはいずれも強くないため、腐食しない素材を使用したチューブで外側を巻くなどの措置が必要です。

とりわけポリプロピレン製は、ポリ塩化ビニルやポリエチレンよりも塩化物に強い性質を持ち、熱にも強いためケーブルには最適でしょう。電線を保護する部材には用途に応じたさまざまな商品が販売されています。形状の適合もさることながら、どういった場所に用いるのか使用環境の確認も部材選びには欠かせません。降雪地帯の融雪剤だけでなく、海に近い地域に敷設されるケーブルについても同様の対策が必要でしょう。暮らしに欠くことができない電気は、大いに役立つ一方で、正しく扱わなければ火災など災害の原因になります。防災のためにも塩カル対策はとても大切です。

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